第9話:配当投資 vs 成長株投資

※フィクションです。
純喫茶『ふくろう』にて
福岡の老舗喫茶店『ふくろう』。今日も佐藤直樹はカウンターに座り、考え込んでいた。
「玄蔵さん、配当がもらえる株と成長する株、どっちを買えばいいんですか?」
目の前の田中玄蔵は、湯気の立つコーヒーカップをゆっくりと回しながら、ニヤリと笑った。
「どっちがいいかって? それはお前の目的次第だな。」
「えっ、目的?」
「そうだ。すぐに安定したお金を得たいのか、将来大きく増やしたいのか、どっちを選ぶかで答えが変わるんだ。」
「うーん……。」
すると、隣に置かれたタブレットが光り、AIMONが口を開いた。
「配当投資と成長株投資、それぞれの特性をデータで解説しましょう!」
配当投資とは?
AIMONの画面にグラフが表示される。
「配当投資とは、株を持っているだけで定期的にお金(配当金)がもらえる投資手法です。」
「つまり、給料みたいなもの?」
「その通り! 例えば、配当利回りが4%の株を100万円分持っていれば、年間4万円の配当金がもらえます。」
「えっ、それめっちゃいいじゃないですか!」
「まあな。ただし、配当を出す企業は成熟企業が多い。つまり、株価の成長スピードは遅くなりがちだ。」
玄蔵が補足する。
「例えば、日本のNTTや花王、KDDIみたいな会社だな。大企業で倒産リスクは低いが、成長スピードはゆるやかだ。」
「なるほど……安定してお金をもらえるけど、大きく増えにくいってことですね。」
成長株投資とは?
「一方、成長株投資は、配当は少ないかゼロだが、株価が大きく上がることを狙う投資です。」
AIMONが次のグラフを表示した。
「例えば、アメリカのテスラやアマゾン。これらの企業は配当を出さずに事業に投資し、株価が急成長しました。」
「確かに、テスラってここ数年でめちゃくちゃ株価が上がりましたよね!」
「ただし、成長株はリスクも高い。事業がうまくいかなければ、株価が大きく下がる可能性もある。」
「日本だとどんな会社が成長株ですか?」
「例えば、メルカリやサイバーエージェントだな。最初は赤字でも、成長すれば株価が上がる。」
「へぇ……。」
どっちを選ぶべき?
直樹は少し悩みながら言った。
「結局、どっちを選べばいいんでしょう?」
「だから言ったろ、お前の目的次第だって。」
玄蔵がニヤリと笑う。
「安定してお金をもらいたいなら配当投資、将来の資産を増やしたいなら成長株投資だ。」
「そうか……僕は、まずは安定収入が欲しいですね。」
「なら、配当利回りが3~5%の優良企業を狙うといい。ただし、長期的には成長株も組み合わせた方がいいぞ。」
AIMONも補足する。
「配当投資と成長株投資を組み合わせるのが最適解ですね! バランスを考えてポートフォリオを作りましょう。」
「なるほど、まずは配当株を中心にして、余裕ができたら成長株にも挑戦してみます!」
「いいぞ、その調子だ。」
玄蔵が満足そうにコーヒーを飲み干す。
「さて、次は実践編だな。仮想投資をやってみるぞ!」
――次回、第10話「株式投資の実践シミュレーション」。直樹、仮想投資を始める――
今回の学び
✅ 配当投資は、株を持っているだけで配当金がもらえる(安定収入向け)
✅ 成長株投資は、配当は少ないが株価の上昇を狙う(将来の資産増加向け)
✅ 配当株は成熟企業が多く、成長株はリスクもあるが大きく伸びる可能性がある
✅ 目的に応じて配当株と成長株を組み合わせるのがベスト
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